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2005年プエルトリコ・レポート VOL.1 |
| 毎年のようにレコーディングやコンサートなどでプエルトリコに足を運んでいたが、ひと月まるまるの滞在は久しぶりだ。 今回はインターアメリカン大学からの招聘であったため、大学側が用意してくれたコンドミニアムで過ごした。 考えてみれば5年前、文化庁の派遣で訪れたのもちょうどこの時期。 少しづつ日が短くなっていき、そして明け方などはけっこう涼しくなるのだ。 |
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さて、今回の目的は大きく分けて3つあった。 一つはインターアメリカン大学で、「伝統音楽から現代のJ・ポップまで日本音楽の歴史と、日本の音楽シーンにカリブ海音楽が与えた影響についての考察」という講義を行うこと。二つ目はコンセルバトリオ(パブロ・カザルス音楽院)で、フルートのマスタークラスを教えること。そして、三つ目はカロリーナ市で開催されるジャズ・フェスに出演することである。そしてその合間に細かくライブやら、インタビューなども入り、行く前は一ヶ月もあるのだからいろいろ時間はあるよね、なんて言っていたのは甘かった〜〜〜 |
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なにをどこから書いたらいいのか、頭の中でまとめられないほどの出来事があったけれど、写真を見ながら書いていこうと思う。 |
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コンセルバトリオは、世界的チェリストのパブロ・カザルスが創立した音楽学校だ。私の3枚のアルバムをプロデュースしている、トランペット奏者ルイス・ペリーコ・オルティスさんはこの学校出身で、カザルスの愛弟子でもあった人だ。彼はコンセルバトリオの依頼で2年前からこちらで教鞭を取り、ブラス・アンサンブル、ジャズ・コンボ、アレンジ法など多岐にわたり教えている。今回はインターアメリカン大学とも協力しあうという形で私がマスタークラスを教えるということが実現した。 その約一週間前に、コンセルバトリオのホールで、ペリーコさんの教えるブラス・アンサンブルやジャズ・コンボのコンサートにゲスト出演した。 ブラスアンサンブルは、とにかくよく音が響く。まだまだ若いので荒削りだが、トランペットなどは、楽々ハイノートがでるのでビックリ。 ジャズコンボも楽しかった。ベースのグルーブが気持ちよく、コンガもよく響くし、すごいテクニックの持ち主だった。 |
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コンセルバトリオのワークショップでの2枚。 この日はフルートのマスタークラスが集まった。1週間前に「春の海」の楽譜を渡し、よーくさらっておいてもらったのだ。「春の海」はもともと尺八と琴の曲だが、フルートとピアノにアレンジされた楽譜を用意した。テンポのゆっくりしたあの有名な部分、速くなって琴と尺八のフレーズが追いかけるようになっている部分、そして締めくくりはまたまたゆっくり。3つの場面に分けて、ひとりひとりに吹いてもらい、アドバイスをしていった。中には天才少女もいて、11歳というのに上手に吹いていた。男子学生がひとりしかいなかったのだが、彼はとても素晴らしかった。「春の海」は初めてというが、完璧に尺八的感性で表現していたので感動!最後は学生用篠笛をくばり、みんなでチャレンジ。かごめかごめのフレーズを吹いてみる。これはみんな本当に楽しそうだった。 授業後、学生達の質問攻めにあってしまうほど、日本の音楽はインパクトがあったようだ。 この授業は今後も私がプエルトリコに行ったときには必ず続けていくことになった。 |
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カロリーナ市は昔私が住んでいた「イスラ・ベルデ」を東に車で30分ほどいったところにある、とても美しい街だ。その中心の広場で行われたジャズフェスに出演することになった。その2日前に記者会見が行われた。2年前「BSG」でコンサート・ツアーをしたが、メンバーは最も気の合った日本人ミュージシャンだった。しかし今回は私がリーダーで、メンバーはプエルトリコの凄腕たちというわけで、始めての経験になる。しかもすでにグループ名が決まっていたのだ。その名は「JAPOBORICUA/ハポボリクア」JAPO=JAPON(ハポン/日本)とBORICUA(先住民の言葉)=プエルトリコ人を合わせて作った名前。なんだか響きはちょっとヘンだけれど、とっても光栄だった。メンバーはおなじみクアトロのペドロ・グスマン、ベースはCDでいつも弾いているジュニア・イリサリー、ピアニストは今最も注目されているキューバ人のジャン・カルロス、パーカッションに超売れっ子のカチーロ・トンプソン、エリアス・ロペスJr…etc。 とにかく素晴らしいメンバー。 記者会見は「エスクーテ」といわれる由緒ある建築物で行われた。ほとんどの新聞社、雑誌、FMなどの記者や評論家が集まった。篠笛を吹いてほしいとのリクエストがあり、さくらさくらを演奏。篠笛の音にはみんな感激してしまう。恐るべし!民俗楽器! |
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